競泳五輪メダリスト、松田丈志の苦悩・・・復活への光

 

五輪後は、メダリストの立場で、イベントや挨拶回りで多忙を極め、練習開始時期が遅れてしまったこともある。ロンドン五輪が最後になるかもしれないという気持ちで挑んでいたこともあり、次への気持ちの切り替えが難しく、時間を要した。シチズン 腕時計

「もう一度、世界を」と平井コーチに師事

松田自身の気持ちの整理がついた昨年12月、「もう一度、世界一を目指す」と強い意志で、現役続行を表明。24年に渡る師弟関係であった久世由美子コーチの元を卒業し、平泳ぎの北島康介(アクエリアス)を2大会連続2冠に導いた平井伯昌ヘッドコーチに師事することになった。

現在、「チーム平井」には、北島康介をはじめ、200m平泳ぎ世界記録保持者である山口観弘(東洋大学)やロンドン五輪銅メダリストの寺川綾(ミズノ)、上田春佳(キッコーマン)、加藤ゆか(東京SC)、萩野公介(東洋大学)が在籍。24年間、マンツーマン指導を受けてきた松田にとっては、大きな環境の変化となった。カシオ 腕時計

昨年末から、4月の日本選手権で史上初の5冠を達成した萩野と切磋琢磨しながら、練習に励んでいる。最高の練習環境で、大ベテランの飛躍を期待していたが、今シーズン、思うような結果に結び付いていないのが現状だ。カシオ 時計

フォーム改革の難しさ

先にも書いたように、五輪後の忙しさや練習開始の遅れなどの影響があるのは言うまでもない。ロンドン五輪の個人メダリストは、今年の世界選手権代表に内定したこともあり、開幕の7月までに調子を上げられれば・・・松田なら、心配ないと思っていた。しかし今回の不調は、練習量の問題だけではなく、バタフライのフォームの違和感からくるものだった。シチズン 時計